民法を学習中の方で、連帯保証が得意という人は少ないと思います。
など難しく考えてしまいがちです。
今回は、
など、宅建の連帯保証に関する、気になる情報を詳しくまとめました!
連帯保証とは?
まずは、連帯保証の基本について押さえておきましょう。
連帯保証とは
債務者が返済をできない場合に代わりに支払うのが通常の保証ですが、それよりもさらに厳しいイメージなのが連帯保証債務です。
保証債務と異なる点は以下の二つです。
②連帯保証人が請求を受けると、主たる債務者の時効も中断する
詳細については後述しますが、今は保証債務の一類型であり、通常保証より重たいものだと、大まかに理解してください。
出題頻度は?
については、数年に一度程度の出題頻度です。
複合問題として、この3つの制度の違いなどを問われるケースもあります。
ここ数年は出題されていないので、今後出題が予想されます。
配点はどれくらいある?
学習に時間をかけず、要点だけをきちんと押さえておけば、問題はありません。
難易度は?
問われるのは基本的な知識問題です。
ですので、知っていれば簡単に解けますし、知らなければ解くことはできません。
ぜひともしっかりと押さえて、得点源にしていただきたいと思います。
【宅建】連帯保証の押さえるべき分野&勉強する際のポイント
では、次に連帯保証の押さえるべき分野と、勉強する際のポイントについて紹介します!
の違いをきちんと意識して、押さえていくことがポイントです。
連帯保証の押さえるべき分野
連帯保証人に生じた事由の効力
しかし、一定の事由に関しては、連帯保証人に生じた事由も、主たる債務者に影響を及ぼします。
この点は、連帯債務の絶対効(ほかの債務者にも影響を及ぼす事由)と対比して、保証債務も同時に押さえておくことが必要です。
連帯保証人の求償権
あくまで保証人は二次的な「保証する」地位にあるからです。
他方、連帯債務の場合は、負担部分についてのみ、他の債務者に求償できることと対比して覚えてください。
連帯債務者はあくまで当事者の一人であり、複数人でお金を借りているからです。
連帯保証人の時効の援用
連帯保証人が時効を援用した場合、主たる債務者にも影響を及ぼすのでしょうか。
連帯保証人も時効によって債務が消滅すれば、当然のごとく利益を受けることができます。
よって、連帯保証人も時効を援用することができます。
勉強する際のポイント
以上、連帯保証債務について重要な点を解説しました。
次は、宅建の学習を進める上でのポイントについて紹介します!
普通保証人と連帯保証人の違いを押さえる
通常の保証人と異なり、連帯保証人には
がありません。
ですので、債務者はいきなり連帯保証人に対して、請求することができます。
また、連帯保証人は、主たる債務者に返済する資力があっても、
とは言えないのです。
また、連帯保証人には分別の利益がないので、数人の連帯保証人は、全額の債務をそれぞれが負担しなければなりません。
たとえば、主たる債務者が100万円を借りている場合、保証人が2人の場合で、普通の保証人の場合では、2人がそれぞれ50万円ずつ保証すればいいのですが、連帯保証の場合は、2人の連帯保証人はそれぞれが100万円ずつ保証しなければなりません。
【宅建】連帯保証を分かりやすく解説したおすすめ動画
最後に、独学の方におすすめの、連帯保証に関する動画を紹介します!
①保証・連帯保証・連帯債務1 | タキザワ宅建予備校
解説講義が非常にわかりやすいです。
また、過去に連帯保証が問われた年度などについても、解説がされているのでおすすめです。
テキストの画面が映らないのが難点ですが、きちんと板書で解説しているので、その点も特段問題はありません。
②保証・連帯債務・連帯保証―2012’サクッとうかる宅建の解説16
の全体像から講義が始まり、また、ポイントも要点をうまくおさえていますのでおすすめです。
他の制度との関連性についても言及しており、丁寧です。
オリジナルテキストもきちんと映像化されています。
難点としては、少し画面が小さいことと、作成が2012年ということくらいです。
内容については変遷はありませんので、古いと言っても特段問題なく、全体としてよくまとまっている動画となっています。
まとめ
連帯保証については、苦手意識をお持ちの方が多いと最初に述べましたが、実は要点さえおさておけば、容易に得点することができます。
配点としては低いので、捨てるという選択肢もありますが、ぜひとも得意になって頂きたいと思います。
何よりも宅建に合格した後の実務も視野に入れて、しっかりと押さえて頂きたいと思います。