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【宅建】スラスラ解ける民法の勉強法のコツやおすすめ参考書を伝授!

勉強法

宅建資格取得のために避けては通ることができないことが、民法です。

 

民法は1000を超える条文からなる非常に重要な法律であり、宅建本試験に単に合格するためというだけではなく、宅建士として皆様が活躍するうえで必須であることのみならず、日本という国で生活していくうえで知っておいて損はない法律です。

 

今回は、宅建試験で最重要科目であると言える民法の勉強法、及びおすすめの参考書等についてお話をさせて頂きます。

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宅建試験を突破するために民法は重要?

 

 

まず、宅建本試験に民法の位置づけについて確認しましょう。

宅建本試験は出題数が全部で50問。そのうち、科目で言いますと民法等という分類で14問出題されています。

 

民法等の科目の中には、民法、借地借家法、区分所有法、不動産登記法が含まれており、その中で民法は10問出題されます。

一番出題数が多いのが宅建業の根幹をなす宅建業法の20問、次いで多く出題されるということだけでも、宅建士における民法の重要度が理解できると思います。

 

そして、宅建業法の出題が20問、そして、民法等の出題が14問とあわせて34問となりますが、宅建士の合格点が35点前後であることを考えてみますと、それだけ宅建本試験における宅建業法と民法等の重要度を表していると言えます。

 

では、これだけ重要な民法について、一番時間をかけてすべての条文に目を通せばいいかというと、それは圧倒的に初学者が陥りやすい大きな間違いです。

 

民法分野は条文数が多いため、すべてを勉強しようとすると非常に効率が悪いのです。また、理解することができなければ解くことができない、つまり、丸暗記では得点が伸びないこともあり、宅建業法と異なり、時間をかけたらかけた分だけ得点数が伸びないという科目でもあります。

この、時間をかけた分だけ得点が伸びないという点を「民法のジレンマ」と筆者は呼びますが、これに陥り、

 

・民法で得点がとれない

・さらに民法の学習に時間を費やす

しかし、点数が伸びない

テンションが下がりやる気をなくす

という負のスパイラルに陥ってしまう受験者が毎年数多くいます。

 

民法の学習分野は多岐に及びますが、実は、毎年出題される重要論点はある程度限られています

 

また、民法は知っていれば解ける単純な知識問題と、単純な暗記では対応できない、きちんとした理解が必要な問題も出題されます。

その中でも、比較的相続分野については毎年1問ないし2問出題されるほど、世間的に関心が大きい分野であると言えます。論点としてもわかりやすく、基本の法定相続分をしっかりと理解すれば確実に得点ができる分野です。

 

このように、重要な論点、頻出の分野についてきちんと整理しながら、事例をおさえながら学習することで、民法の得点力はついていきます

問題がスラスラ解ける?!民法の勉強法のコツは?

 

 

では、次に具体的な民法の学習方法について言及していきましょう。

 

しかし、これから民法の学習をスタートしようとする初学者の方たちに、覚えておいていただきたいことがあります。

それは、「民法はわからない。時間がかかる。得点できない」という三重苦の分野であるということです。

 

けして、諦めずに学習していくことで、次第に理解することができるようになります。

 

民法の学習方法は愚直です。あっと簡単にわかる、裏技的なものはありません愚直に繰り返し学習していくことこそ、最大の早道であると筆者は考えています。

民法の条文を見る

まず、テキストを読み進めながらテキストに記載されている条文を見てみましょう。

条文を読むポイントについて、以下の点に注意してみてください。

覚えない

皆様は法律家になろうとしているわけではなく、不動産の実務家を目指しているのですから、司法試験を目指すように条文をすべて覚える必要はありません。

眺めて「ここに(○○条に)こんなことがかかれているんだ」という程度で十分です。

ラインマーカーをひく

全てにラインマーカーを引く必要はありません。

ラインマーカーを引くことを筆者は好みませんが、六法についてはラインマーカーを引く習慣があります。条文全てに引く必要はありません。引くのは、○○条とかかれているところで十分です。

 

ラインマーカーを引く理由は、見たことある条文かそうでないかの区別をつけるためだけです。

読んだことがある条文が増えていくと(理解できているかどうかは別にして)数をこなしてきたという自信になります。是非とも読んだ条文にはマーカーを引いてみることをおすすめします。

原則と例外を意識する

民法はルールです。

野球をするのもサッカーをするのも、ボクシングでもルールがあります。それと同じように社会の中での私人間の根本的なルールを定めたのが民法です。

 

サッカーのルールで原則と例外を見てみましょう。

原則 プレーヤーは手を使うことはできません。
例外 ゴールキーパーはペナルティエリアの中では手を使うことができます。

このように、原則と例外が民法の中にもあふれています

 

まずは、原則をしっかりと理解し、どのような場合に例外規定が適用され、結果どのような結論に至るのか、きちんと理解する必要があります

そして、出題されるのは圧倒的に例外が多いという点を覚えておいてください。

判例で知識を増やす

民法の学習の方法で、判例で知識を増やすことも有益です。

ここでも条文と同じく、皆様はあくまで判例を研究する研究者や法律実務家を目指すわけではなく、あくまで不動産の実務家を目指すわけですので、事細かに覚える必要はありません。

 

以下の点に注意して判例の学習をしてください。

大まかに概略を抑える

あくまで大まかで結構です。どの条文に対して、どのような登場人物がいて、どのような主張をしているのか?を大まかで結構ですので押さえてください。

結論を覚える

判例は実際に問題が起こって訴訟となり、法律を解釈することによって問題を解決した結果です。

 

条文を読んだだけでは解決できない問題を様々な事情を考慮して結論付けていますが、皆様が必要なのは結論です。結論のみと言っても過言ではありません。

逆にそれ以上に判例について時間を割くべきではありません。

必ず図を描く

最後に、そしてこれが最も重要な点ですが、学習をする際には必ず登場人物を含めて図に示すようにしましょう。図で整理することによって理解を深めることができます

筆者も教壇に立つ際には必ず図に示して説明します。

 

最初はどのように描けばいいのかわからないと思いますので、テキストに載っている図を真似して描くことで十分です。

 

この図で示すことに慣れていけば、実際に本試験でも問題文を読みながらすらすらと図で整理していくことが可能になり、問題を読み違えるということがなくなります

おすすめの民法対策|宅建テキストは?【厳選】3つを紹介

 

 

それでは、最後に民法対策としておすすめのテキストを参考までに例示させていただきます。

民法がわかった 田中 嗣久,田中 義雄 法学書院

①概要
民法がどのようなことを定めて、どのようなこと考えで書かれた法律なのかを平易な言葉と図で書かれています。

②値段 2700円

③おすすめしたい方
初学者はもとより、民法の学習をある程度進めている方におすすめです。テキストではわかりにくかった点についても理解が深まります。

国家試験受験のためのよくわかる民法 神余 博史 自由国民社

①概要
民法が苦手な人・民法を初めて学習する人のために、わかりやすく解説した受験参考書です。

公務員試験や行政書士、宅建、司法書士、不動産鑑定士等の国家試験の受験に対応しています。具体的設例を通して、民法理論を徹底的にわかりやすく解説しています。

②値段 3240円

③おすすめしたい方
初学者や「民法で行き詰まっている」方が、肩がこらずに読め、十分に実力を付けることができます。

マンガで民法判例がわかーる。 シバキヨ,柴田崇裕 工房シバキヨ

①概要
民法判例の事実関係から結論までの全てをマンガで紹介する一冊です。

判例の学習には最適です。これまで「マンガで…」というタイトルなのに、読んでみるとマンガは挿絵だけだったり、4コマだけだったり、マンガのページ数が少なかったりしますが、本書は、マンガメインで文章がオマケという位置づけです。

1判例につき4~8ページ程度のマンガで、事実関係から論点そして結論までがまとめられています。そのため、マンガだけで判例を理解できるように構成されています

シリーズもので総則物権編、債権編とKindleで発売されています。

②値段 総則物権編 1380円 債権編 999円

③おすすめしたい方
初学者にとってとっつきにくい判例を、動物の挿絵を用いてかわいいイラストで描かれています。初学者はもとより民法の学習をある程度進めた人にも民法判例対策におすすめできる参考書です。

まとめ

 

今回は宅建試験のうち民法分野について解説させていただきました。

民法はとっつきやすいようで、実は安定して高得点を維持することは非常に難しい分野です。筆者も民法については満点をとることは最後までかないませんでした。

 

そして、いくら学習しても芽がでにくい科目でもあります。しかし、それに負けず、とにかく愚直にコツコツとテキストを読み、条文をつぶし、判例を理解し、過去問を繰り返し解くことです。それしか民法を得点源にすることはできません。

もっとも重要な点は、民法で6~7割とれたらいいと割り切ってしまうことです。

 

民法の得点を7割から9割にする努力というものは大変なものです。そこに時間を割くのであるならば、宅建業法で9割から満点を目指す学習の方がよほど即効性があるといえます。

民法の道は一日してならずですが、頂上をけして目指さないというのも宅建士という山の攻め方の一つです。皆様の検討をお祈りします。

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