宅建合格を独学で目指す人にとって避けては通れないことが、参考書選びです。
と筆者は考えています。
それほど、最初に出会う参考書選びというものは非常に重要なのです。
今回は、どのような参考書を選ぶべきかとお悩みの、これから宅建合格を目指す受験生にこそ見て頂きたい内容です。
おすすめの参考書や参考書を選ぶ際のポイントについて解説します!
参考書選びに!初学者・学習経験者別|オススメの宅建参考書を厳選!
参考書の選び方について今回はお話をさせて頂きますが、選び方と言っても学習の進捗具合によって、おすすめの参考書は異なります。
ですので、初学者、あるいは学習経験者に分けてそれぞれ筆者の独断ですが、おススメの参考書をご紹介させていただきます。
初学者におすすめの宅建参考書3選
①(おすすめ)スッキリわかる宅建士テキスト+過去問スーパーベスト
出典:Amazon
スッキリシリーズは宅建試験のロングセラー参考書です。
参考書として550ページと問題部分の250ページがついていますが、8分冊できるので楽に持ち運びも可能です。
特徴は各ページの外側1/5ほどの枠が用語説明や引っかかりやすい注意事項説明に使用されていることです。これがとても秀逸です。
前提知識もない初学者の方にとっては非常に有益であるといえます。
適切なイラストを用いて、複雑な概念をスッキリと脳内で整理しており、図表の用い方はほかの参考書の追随を許さないと筆者は考えています。
ページ数:800ページ
②(おすすめ)初心者にも超わかる!らくらく宅建塾
出典:Amazon
勉強そのものに、やや抵抗がある初学者の方にもっともおすすめのテキストが、宅建学院の「らくらく宅建塾」です。必要事項を最低限抑えるためのテキストとしては、簡単さNo.1だと筆者は思います。
他と比較するとページ数も多くはなく、文字フォントも大きいので、勉強嫌いな方にとってもとっつきやすいのではないでしょうか。
形式も教科書的ではなく口語的な進め方なので、大枠の概念が頭に入ってきやすく、イラストなども多くあり、複雑な宅建業に壁を作ることなく、スムーズに学習に取り込める良いテキストです。
実践の宅建業務の説明としては不足気味ですが、テストのための勉強としては的を抑えた範囲にのみに絞っており、徹底的に無駄な要素を省いています。
まず「らくらく宅建塾」で大枠を把握して、解説の豊富な問題集と組合せて活用するのがおすすめです。
ページ数:500ページ
③みんなが欲しかった! 宅建士の教科書 2018年度
出典:Amazon
“みんなが欲しかった!”シリーズも宅建テキストのなかでメジャー参考書です。テキスト内はフルカラーで図解も使用されており、視覚的には分かりやすいと言えます。
の3種類に3分冊できるようになっており持ち運びも便利です。
※別冊の問題集も3種類に分かれています。
見やすさにかなりこだわられたテキストですが、内容はやや不足気味かと個人的には思います。マンガ形式ほどまではいかないですが、概念把握に寄っており、試験で回答するにはやや知識が及ばないです。
価格:3000円
学習経験者におすすめの宅建参考書3選
①パーフェクト宅建 基本書
出典:Amazon
このパーフェクト宅建までが良く知られる宅建テキストで、知名度は高いといえます。各分野かなりの網羅性もあり、記載されている内容としては筆者は良質であると思います。
宅建用語ナビなどもしっかりついており、分からない専門用語がきたときに、該当部分の説明をすぐ見れ、テキストとしての使い勝手も良いです。
但し、図解説明などは非常に少なく文章でかなり細かく説明されています。典型的な教科書式タイプなので、教科書を読むのに抵抗がなく、活字が好きな人にはおすすめと言えます。
また住宅新報書が出版しているということもあり、内容が実用的でかなり細かいです。
本質的で良いこととはおもいますが、まずはテストを突破したいという方にとっては、やや過多な内容も含まれますので、
と思います。
ページ数:700ページ
②パーフェクト宅建 要点整理
出典:Amazon
パーフェクト宅建と同様に、住宅新報書が出しているテキストです。これまで紹介した各テキストの半分くらいのボリュームで、名前の通り各分野の要点を綺麗にまとめてくれたテキストです。
しかし、この参考書から読み始めても細かい文脈が理解できず、全体像を掴めないと思うので、メイン活用にはおすすめしません。
よって、ある程度学習を進めた方にお勧めです。概念的な説明は非常に分かりやすいので、サブテキストとしておすすめです。
ページ数:435ページ
③u-canの宅建士速習レッスン
出典:Amazon
タイプとしてはかなり教科書的で結構固めです。説明はかなり丁寧で、それぞれの事象について具体例もつけてくれている点は分かりやすいです。
価格:2800円
入門書、基本書、過去問の違いって?メリットなど徹底比較!
では、次に入門書、基本書、過去問についての違いと、そのメリットなどについて解説します!
入門書
【おすすめの人】
・これから宅建の勉強を始めようとしている人
・基本書を読んでも理解が難しい人
・宅建の勉強に疲れた人
【メリット】
・宅建の全体像を把握するのに役立つ
・漫画などが組み込まれ理解に役立つ
・読み進めるストレスが低い
【デメリット】
・わざわざ購入するには費用がかかる
・試験対策にはほとんどならない
基本書
【おすすめの人】
・これから宅建試験の学習をすすめようとする人
・ある程度、不動産業界に従事した経験のある人
・宅地建物取引の基本を押さえたい人
【メリット】
・試験対策として網羅的に学習できる
・1冊を読み込むことでほぼ、合格点に達成できる
・費用が少なくてすむ
【デメリット】
・初学者は読み進めるのに苦労する
・用語集などが一緒になければ理解に苦しむ
・過去問は別途購入する必要あり
過去問
【おすすめの人】
・宅建の学習が進んでいる中級から上級者
・いち早く実戦で覚えたい人
・間違えても気にしない人
【メリット】
・実践的な学習をすることができる
・繰り返し行うことにより、知識が定着できる
【デメリット】
・初学者は問題を解き続けるのに根気が必要
・解説が十分にあるものでなければ、時間がかかる
【絶対合格】参考書を選ぶ際のポイントって?
それでは、最後に、実際に参考書を選ぶ際のポイントについて筆者の試験を述べさせていただきます。
本屋に行くと、数多くの宅建試験対策の参考書などがあふれています。
また、インターネットを見ても数多くの書評や口コミなどがあふれています。
どれを選べばいいか、初学者はこの時点で大変な作業です。
筆者が考える実践的な選択方法は以下の通りです。
①自分に合ったテキストを選ぶ!
筆者はこれが一番重要だと考えています。
実際のところ、どの基本書を使っても、きちんと学習することができれば、十分合格できるのが宅建試験です。
きちんと学習するとは、つまり継続できるかということです。
テキストを開くことがストレスにならないように、自分好みのテキストを選ぶということを筆者は重要視しています。
筆者はカラー少な目、絵はなし、イラストもない、教科書的な参考書が好みですが、それは万人受けするとは思っていません。
ひとそれぞれ好みがありますので、宅建試験に合格まで付き合う参考書を、ぜひとも自分の目で自分の感性で選んでください。
②基本書を何度も繰り返し読む!
基本書の目的とは何でしょうか。
知識を習得することが目的ですが、初学者の方が間違いがちなのが、一度ですべてを覚えようとして、読み終えることに時間をかけてしまうことです。
筆者が考える基本書を読む目的は、「網羅的にとりあえず読み終える」ということです。
よっぽど優秀な人間でない限り、一度読んで覚えることはできません。覚えることはできないと割り切って、とにかく短時間で基本書を読み終えてみてください。
「こんなことこれから勉強するんだ」で、結構です。知識は二度三度、読み進めていくこと、もっと効率的に言うと、過去問を繰り返し解くことで習得できます。
ですので、なるべく薄く、持ち運びに便利な基本書を選び、隙間時間にとにかく読み進めるということができる基本書を選んでください。
③基本書のレベルが難しければ入門書から!
②で基本書を読み進めると述べましたが、基本書を読み進めようとしても、内容が全く分からなければ、全体像の把握もままならず、ストレスもかかります。下手すれば挫折してしまいます。
そうならないためにも、基本書を読み進めてみて、難しいと感じたらぜひとも入門書を手に取ってください。
あっさり読める物だったら、立ち読みでも結構でしょう。
まとめ
以上、今回は宅建受験対策におすすめの参考書について紹介しました。
参考書といっても、合格への重要なツールです。短時間で合格するためには、自分に合った参考書を選ぶことも大切です。
受験勉強はストレスがかかるものです。なるべくストレスがかからない参考書に皆様が出会い、短期間で合格できることをお祈り申し上げます。